FC2ブログ

焚火で組織を変える社長の日記

〜 代表取締役・焚火研究家・大学院生・父親・トライアスリート、そしてサーファーとして。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
燃える集団、水を差す人間
組織といわれる中には、ほぼ2:6:2の法則が成り立つのはご存知だろう。

それは何も人間界だけに当てはまる法則ではなく、自然界においても同様だといわれる。


例えば、ミツバチ。卵を生み続ける女王ハチのために、無数の働きハチは花から花へと蜜を集め続け、その一生を終える。その無数の働きハチの中にも、この2:6:2の法則があてはまるらしい。

ある一定数のハチを観察すると、働きが良くないハチが2割存在するというものだ。一方、上位2割のよく働く“ハイパフォーマンスなハチ”を集めて観察すると、どうなるか。やはり2:6:2が成り立つという研究結果がある。





ある大手企業子会社の理念浸透合宿。


今年の春、経営陣全員が本音で魂と情熱を込め、こういう会社にしたい!!と願い、当社のリードのもと経営理念を創りあげた。その合宿に参加した近い将来を担うマネージャー陣は自ら様々な企業活動を率先して協力するなど強烈なプラス効果が表れたと担当の経営陣は笑顔だ。

その後、経営陣を軸にミドルの彼らが中心となって全社員に理念を発表し理解・浸透を促すほどにまで行動が変わった。その理解をさらに『体験を通じて腹落ちさせる』ための全社員合宿が行われた。


その企業特性を加味して独自のプログラムを考案し組み立てての合宿施行は、当社では当たり前のスタンス。多くのところはパッケージ化され、さらにマニュアル化までされている○○研修をコピー&ペーストして行うのが一般的だ。

しかし当社は一社一社ごとに構成が異なるし、ルールまで変更している。NIKEのスニーカーをオーダーメイドで作るのと同じ感じ。個々に状況が違うクライアントの課題にマイクロフィットできるようになっている。

それでも、悲しいかな、2:6:2の“下限の2”は存在する。





その企業は我々の想像を超えて、はるかに燃える集団だった。

一人ひとりが夢中になってプログラムに取り組み、企画者の経営陣自身も思わずニヤリとしてしまうほどに。当初心配をしていた「水を差す人間」は何かと理由をつけて結果的に合宿には参加しなかったようだ。また、“水を差しそうな予感”が感じられたメンバーは驚くほどに合宿の目的を理解し、協力的で前向きな姿勢を絶やさなかった。意外な展開で幕を閉じた合宿。

それを見た担当役員がサラリと言う-「合わないと思って“拒否”する者は遅かれ早かれ退職するから心配していません」。


まさにその通り。このトップは下限2のメンバーに見切りをつけているわけではない。最大限全員を巻き込み、それでも合わないなら引き留めるつもりはないという意思だ。経営者の維持でもエゴでもなく、本来あるべき社員自然淘汰の法則だ。

企業の向かうベクトルに賛同できなければ、お互いに不幸である。それをしっかり理解している経営者はブレないし伸びる企業の前提を満たしているといえる。自分たちが目指すものが明確であり、その達成に強い意志を持っているからだ。

下限2にあまりこだわらず「上位2」を強化し、かつ「真ん中6」の中の上位2割を「上位2」へ引っ張り上げることのほうが企業は伸びる。



2:6:2に経営陣がどう対応するか。それによって組織的な企業成長度合いを決めるといっても過言ではない。

スポンサーサイト
スゴイかき氷屋
前回の台風一過で、夜がかなり涼しく感じられる今日この頃。しかし昼間は暑さは残る。


そんな休日、涼を求めるリクエストにこたえて埼玉県長瀞に出かけた時のこと。ここで思いもよらぬ事態に遭遇することとなった。


長瀞といえば名所である岩畳、ライン下り、親鼻橋を通るSL、そして桜。多くの人が知る埼玉を代表する観光地であるが、もうひとつ近年のスポットがある。

「かき氷屋」

???たかがかき氷、されどかき氷、らしい。宝登山から湧き出る天然水を個凍らせて作っているとのこと。人気になる前に行ったことがあるが、確かにおいしい。いや、氷そのものの味はわからない。しかしシロップが自家製で色々種類があり、おいしい。そして祭りの屋台などで売っているかき氷の3倍くらい大きくて、キメが細かくやわらかく、特有のキーンが少ない。これは事実だ。

人気スポットになる理由は十分。



目的である涼をもとめて久しぶりに立ち寄ってみて驚愕した。結果から言うと90分待ち。30度を優に超えるクソ暑い中、90分も「氷」を求めて人が群がる。僕がその90分に驚いたのではない。その客の心理的誘導の仕方だ。一杯約800円という高額なかき氷と日陰のないクソ暑い炎天下の中の大行列。

どうしたらこのパラドックスが成立するのか、店を発見してからそこでかき氷を食べるのを諦めるまでの13分間を考察した。


15:45
店を車道左側に発見。車道から店をのぞくとほんの数名しか並んでいない様に見えるため、ラッキー!と駐車場に急いで車を走らせる。かき氷のために駐車場500円??という小さな疑問を抱えつつも、車を止めるか諦めるかの二者択一を迫られ、結局停める。

15:47
駐車場で待ち構えていたのは「今日は比較的空いていますよ」とニッコリ言う料金係り。客はその裏にある「いつもはもっと混んでいるからラッキーですね」というメッセージを読み取りる。500円払ってでも早く有名なかき氷を楽しみたい!絶対食ってやる!という期待と気合を高める。

15:52
店につき、いざ食わん!とすると奥の方に案内される。車道から見えたこの列に並ぶんじゃないの?と訝しげな自分たち。少し奥に案内されると、そこには車道からは見えないが裏手に蛇のとぐろのような大行列が。何これ??こんなに並ぶほど、美味しいのは知っているけど…と半分期待・半分驚きにより、一瞬たじろぐ。

15:53
ひるむ客の次の行動は多くは、誘導員におおよその待ち時間を聞く。すると「わかりません・なんとも言えません」。「いや、正確ではなくてもざっくりと何分、でいいので」→「なんとも言えません」の繰り返し。とりあえず並ぶが、その背後には「500円払って車停めたんだし…」の心理が働いている。

15:55
暑さとの根競べにまさに勝とうとしている、これから店に入る直前の人に待ち時間を聞いてみると、誘導員に遠慮するように「言っていいのかな…」とためらいつつ、90分と教えてくれた。お礼を言い、うなだれながら列に戻り並び続けるか議論。

16:00
潔く他の店に行こう!と諦めて駐車場に戻ると、さっきの集金係がそっと周囲から見えない様に500円の返してくれた。そして駐車場に入ってくるドライバーから500円を受け取りながら「空いてますよ」。





僕たちはすぐに諦めたが、多くの人は『確かに美味しかった。駐車場代500円払ってさらに長時間並んだ甲斐があった』 -そう自分を納得させて帰るのだろう。こうしてこの氷屋の行列=顧客増加に拍車がかかり、メディアが寄ってたかり、さらに観光スポット化してゆく -そんなプロセスなのだろう。


経営視点からとらえると顧客が諦めて逃げたりしない心理誘導戦略の数々~行列は外からは短く見せ、今日は空いてると言って限定幸運感を出す、駐車場を払っても…という特別感を演習する、具体的な待ち時間を提示せず曖昧にし淡い期待を持たせて並んでもらう~とが素晴らしいと考えざるを得ない。

氷は天然水だろうとペットボトルの水だろうと大差はないだろうから、唯一のキラー商品であるシロップに心理誘導戦略を加えることで、最高3-4時間の待ちができるほどのかき氷屋に成長したということになる。市場(物理的場所)の優位性もあるが、それを抜きにしても、かき氷自体と購入までの環境心理プロセス一つ一つを互いに作用させたマーケティング成功例といえるかもしれない。



余談だが、近くで同じ氷を扱っているという店に入り、そのかき氷屋を諦めた経緯を話すと、実はね…とおばちゃんが小声で教えてくれた。

「暑い日の午後は自前の天然氷が売り切れて業者から買っている氷で提供しているから、シロップ以外はうちもどこも一緒なのよ。」シロップは確かに市販品と練乳でフツーの味。しかし冷たくて甘いのは同じ!と言い聞かせる負け犬な自分。



埼玉の山の中で見た素晴らしい戦略 -はたして人的なのか偶然なのか。店長に聞いてみたいものである。
極限状態を超えて
毎年盆明けから9月上旬にかけての恒例行事、アドベンチャーレース。

とうとう1年でもっともタフでチャレンジングな時期がやってきたのだ。


当社の場合、このレースは遊びではない。いや正確には仕事を兼ねた遊びというべきか。

アウトドアという雄大な自然の力を利用し合宿参加者の深層心理を揺り動かしてコンサルティング行う事業ゆえ、自然を学び自身を鍛えることはまさに仕事ともいえるだろう。そういった意味でも、自分自身がその状態に自ら身を置いて自分を知らなければならない。その高品質な教育クオリティを保つためにも、われわれ自身の自己鍛錬は欠かせない。それがプロであり、プロであるプライドだ。




⇒8月下旬 -場所は風光明美な長野県北アルプスの麓。

競技:MTB・カヤック・トレラン・ライフジャケットスイム・オリエンテーション・地図読み
日程:2日間 合計15時間前後
距離:80km

11年目を迎えるこのレースは「大人の運動会」と称され親しまれているが、今年の異常気象による高温でスーパータフな展開に早変わり。特筆すべきは、“スキー場がある山一つをMTBを担ぎあげて登る”という卑劣なルート。繰り返すが、スキー場一つ丸々登るのである -しかもMTBを背負って気温33度の中を。これにはベテランのトップチームでも「ありえない!」を連発。



⇒9月上旬 -場所は川根茶で有名な静岡県奥大井。

競技:MTB・カヌー・トレラン・トレッキング・オリエンテーション
日程:1日完結型 合計8時間前後
距離:50km

シリーズ戦最終レース。かなり急斜面かつ岩場で所々鎖が張ってある危険な登山道をMTBを担いで延々400mアップ。MTBだって13-15kgはあるのだ。この日も猛暑日で30度オーバーを記録し、熱中症続出。38チーム中すべてのチェックポイントをクリアできたのはたった6チームという波乱の展開。過去でも稀にみる低い数値がその地獄絵図を物語っている。



いづれのレースも、どんなに自分でいっぱいいっぱいでも、もっと苦しそうなメンバー(多くは女性)をサポートしないと進めない。ザックを背負ったり、MTBを牽引したり、肩を貸したり。3名のうち一人でもかけたらリタイアだからだ。

あきらめるのは簡単だが、今のチームは常に大会10位台につけている意地と10位以内に食い込みたい願望が顔を出す。しかし、自分だけの判断ではなく仲間との合意ですべてが決定されていくため、その自分と仲間の想いの葛藤である。その究極の状況の中で、自分だけでなく仲間を助けながら1分1秒でも早くゴールに向かう気力と体力。


ある程度の身体的・心理的ストレスがかかる時、人間の本音・本心・素の自分が一気に露呈する。その瞬間の自分自身が本当の自分であり、それを知ることは己を知ることと同じだ。また、その状態で仲間とぶつかりあったり協力し合ったりすることで、『真の人間関係』が生まれる。逆に、ただ楽しいだけの環境では真の理解にはいたることはない。

どこまでドエムなの? 周りの人はそう言って笑う。


しかし限界を超えるからこそ、自分の限界を押し上げることができる。自分の限界とは、体力・精神力におけるバイタル=生命力の強さであり、自分の生きるケイパビリティ=余裕感のバッファであると思う。またその経験値はより魅力的に人を輝かせるエッセンスでもある。


ドエムな究極の向こう側に見える世界 -それは超えた者にしか分からない自分自身の「鋼の心」かもしれない。
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。