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焚火で組織を変える社長の日記

〜 代表取締役・焚火研究家・大学院生・父親・トライアスリート、そしてサーファーとして。
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3月の運動会
羽田空港からほど近く、そして最寄駅からは遥かに遠い場所。
よく晴れた弥生月の最後の週末、朝8時半に集合がかかった。

指定された体育館にゾロゾロと賑やかに人が集まり始めるが、知っている顔はごく僅かである。顔を合わせごとに軽く挨拶はするものの、相手の顔には「誰だろう?」と書いてある。そして、「何しに来たんだろう?」と続く。


<いやいや、社長や経営幹部にお誘いされたので思いっきり参加しますよ、御社の運動会に!。>





一般論ではあるが、ITベンチャーはテクノロジの分進秒歩の進化や起業の容易性からか、どちらかというと若手経営者が多く、また同時に流動化が激しいゆえに組織力強化への注力を軽視する(諦める)経営者の傾向を否めない。

最近、運動会など全社イベントが見直される傾向がある。それはITの深化や経済の成長と共に加速された組織内の人間関係希薄化を解消しようとするムーブメントなのだろう。しかし、そういった施策は単発でやっても効果性は極めて低い。付け刃で施行しても、期待効果は薄い。


そのベンチャー企業に運動会プログラムを提供したのは2008年。東北の廃校となった小学校を貸し切り、老若男女誰もが楽しめる普通にはない種目だらけの運動会を行ったのがきっかけであった。その大成功以来、組織の結束を高めるための毎年数回行われるイベントとして定着したのであった。


実は、その背景にトップの組織への考え方が透けて見える。





久しぶりに参加した運動会イベントで、フと気がついたことがあった。

多少社員が入れ替わっても、10年前から取り組んでいた組織作りの軸がブレていないことに。過度な上下関係がなく、互いに尊敬し合おうという雰囲気が変わっていないのだ。


創業当時からある程度の規模まで成長し安定期に入るまで、ずーっと同じ社員が働き続ける企業はあまり聞いたことがない。創業当時の黎明期と成長期では求められる人材要件は異なるからだ。その変化は「善循環」である。しかし、放っておくと、その時その時に属する社員のマジョリティにより文化は様々な影響を受け、行き当たりばったりの状態に陥ることになる。

上述のように組織文化は一朝一夕に出来あがるものではない。この企業のように、長く地道な活動によって社員の組織価値観として浸透し、その結果として強固でブレない企業に熟成されていく。



顔なじみではない社員と共にスポーツを楽しみ親しみを感じながら、その会社社長や幹部の自社組織に対する情熱をシミジミ感じた感じた春の大会であった。

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再会と回顧
久しぶりな顔がそろっていた。もう9年が経とうとしている。

僕にとっては2年ぶりの株主総会。


昨年は激務のため参加できなかったから、経営陣に会うのは1年半ぶりになる。

9年前に生まれた企業の経営理念構築とその後の組織活性化プロジェクトに長くかかわっていた。その後社外取締役を経て、今は株主としてかかわっているが、その企業は順調に急成長している。


立ち上げたばかりで、社員もまばらな当時と変わらない笑顔が、そこにあった。



経営理念を軸とした組織変革コンサルティングを主軸にしていると、長いおつきあいしている会社ほど、企業の動きが手に取るように分かる。

設立当時、その社長やコアメンバーの熱き想いや夢に向かう志に惹かれて人が集まる。少数ゆえに集団凝集効果が効きやすく、会社として始動し始める。しかし、成長スピードは企業それぞれでも、その経過時間の中で、当然ながら事業ドメインも変われば、企業文化も気がつかないうちに変化する。


その変化が一定の閾値を超えると、一部の社員のEXITが始まる。変化についていけなくなったことによる離脱である。

しかし、その離脱は「善循環」といえる。個人理由はともかく、その企業に互いに合わないと感じている人がぶら下がる組織ほど非合理なものはないのだ。時間が変われば、求められるコンピテンシーも変わるのだ。





数年前、その企業の成長曲線が一気に上向きになったとき、立ち上げ当時からの役員が離脱した。

社長自身の思いと、役員の想いに乖離が生じたからである。同時に、その当時の方向性に合致した社員の成長によって、より一層乖離が明確になったといえる。

しかし、当然設立当時から変わらないコアメンバーも多く存在する。

企業における時の流れは、組織の「線形の変化」というフルイでもあり、状況状況に応じて最適化をしてゆく機能を持つといえる。



それでも、昔からのコアメンバーとは、当時と変わらない人間関係が保持され、さらに時間の蓄積がどこか温かい気持ちにさせてくれるのも事実である。そして自分だけではなく彼らもまた、一生懸命「経営」という生き物と向き合っているのだ。



どこか背中がシャキッとなった、そんな1日である。
また一歩、明日へ。
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