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こういう時だからこそ

大きすぎる爪痕を残した東北関東大地震。

地震当日、部下から勧められて初めてツイッターというものを使った。

中にはデマ・偽情報・事実論ではない主観も多く惑わされたのもまた事実だが、リアルタイムに様々な詳細情報が入るのは確かに便利だ -今さらながら。


その中でも自分が住む浦安は都心とはいえかなり被災したとの情報が飛び交う。それを確認すべく街に出る。

すると新浦安方面は液状化が激しく、墳砂をはじめ隆起・陥没が随所に見られる。地上1.5mの高さまで飛び出たマンホール、地面一帯が40cmほど陥没し生まれた段差、2mほど埋まった電信柱。。。

そこに見たのは「都心の密かな被災地」だった。

DPP_0107a.jpg






被害状況の散策から帰宅し、何かできることがないかと教えてもらったばかりのツイッターを見ると、市内のボランティアを募集しているとのこと。すぐに向かい、登録を済ませて援助に向かう。


僕はリーダーに任命され割り当てられたチームは6名で墳砂で埋もれた家庭のサポート。メンバーの多くが20代で、中には板橋からスコップを片手にボランティアに来た女性までいる。


全員で協力してカーポートや家の前全体に溜まりに溜まった砂を全員で掻き出し、車を使えるようにすることが第一任務。それぞれが勝手に動くのではなく、何をどのような順序で誰が担当するかを決めて作業を進める。まさにそれは企業のプロジェクトマネジメントと同じ感覚。


ボランティアチームと住民が一つになって助け合う -数時間後、車を出せた時は喜声とともにハイタッチで喜ぶ。




なんだかとても充実した時間。

ボランティアをしている、とかいう感覚は全くなく、そこに集まった人全員で協力し合って困難を乗り切る-その一体感がとても心地いい。


しかも最近の若者は…といわれることが多いし僕自身も草食化を懸念したりするが、その若者がボランティアの多数を占めていたのも事実。日本も捨てたものではないなぁとシミジミ感じた時間。


いつもは仕事ばかりでこういった活動や人々と触れ合うことがなかなかないが、企業が社会の為に存在するなら、同様に個人としても地域に貢献する気持ちを忘れてはならないのだ。



被災した日本各地が1日も早く復旧することを願ってやまない。
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プロフィール

TAK MARUYAMA

Author:TAK MARUYAMA
株式会社エバーブルー 代表取締役
日本焚火効果研究所 所長 / 焚火研究家

★明治大学大学院 経営学博士(Ph.D. )
★明治大学大学院 経営学修士(MBA) 

【ニューズウィーク日本語Web版 に掲載】
★クリック→「チャレンジング・イノベーター」

***

国内ベンチャーの人材派遣会社設立経験を経て、外資系IT企業の人材アウトソーシング事業の立ち上げと運営に従事。その後、組織変革を軸とした外資系人事戦略コンサルティング会社の組織改革コンサルタントを経て独立。

世界49カ国放浪や国内・外資系企業の現場で培った「ヒト」と「ソシキ」に関する本質的で敏感な人間力を活かし、アウトドアを使って経営陣と社員の体験型抜本的意識改革を行う。また成長型人事制度構築など人的資源管理のコンサルティングの両刀使いが特徴、「ハート:意識」と「ハード:仕組み」の両面から組織変革戦略を描き実施するユニークな事業を展開する。書籍「組織の起動スイッチ!」をはじめ、雑誌・新聞メディア露出多数。

日本焚火効果研究所を設立して代表理事に就任、焚火効果研究の第一人者。

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